2009年10月05日

アート> 「ウィリアム・ケントリッジ−歩きながら歴史を考える」 京都国立近代美術館

京都の岡崎公園にある、京都国立近代美術館で開催中の展覧会 「ウィリアム・ケントリッジ−歩きながら歴史を考える」を見てきました。 9/4〜10/18の開催です。

この ウィリアム・ケントリッジさんという作家さんは初めて聞いたし、作品を見たのも初めてだったのですが、ものすごく良かったです。 本当に行って良かった!
今年、色々いい作品、展覧会を見ましたが、その中でもトップクラスに良かった作品,展覧会でした。


この方の作品は、主に映像作品で、ドローイングや実写の映像、影絵のような絵が少しづつ変化しつつ動いていくアニメーションと言える様な作品です。
ドローイングは、木炭や絵の具など色々使われているのですが、個人的にとても好みだったのが、手描きのタッチそのままで使われていて、木炭で言えばその粉、木炭紙の手触りまで感じられるような画面、映像であったこと。 こういった手の仕事や、ある種触覚のような感覚が伝わるようなものというのは、個人的に非常に好きなので、まずそこに惹かれました。


作品の内容としては、最初実写として現われたはしごが、画面が進むうちに木炭のドローイング表現とすりかわって崩れてしまうとか、どこまでが虚で、どこまでが実か?または何が虚で何が実か?といったところが一つ描かれているように私には感じられました。
個人としての虚実もそうですが、現在の社会の価値観や制度、組織などについても同じく問いかけているように思えました。


もう一つは、この方が、南アフリカの作家さんであることもあるのかもしれませんが、抑圧や制約の多い社会での問題、戦争も含めた争いに対して多いに考えさせられる作品が多かったように思います。

私が最も引かれたのは、”ユビュ、真実を暴露する”と”影の行進”の2作品。 同じ投影場所で、連続で流されていたので、2つで一つといった作品かもしれません。
見えているもの、聞こえているものだけが真実なのか?それは、見せられているだけ、聞かされているだけではないのか? そして、暴力や抑圧に対する強烈なメッセージが込められているように思えました。 また映像だけでなく、音楽、音も非常に合っていてすばらしく、最後の歌のフレーズがしばらく頭の中でリピートしていました。


映像作品が主で、作品数が多いのですが、連作といえるものは、大きな会場で同時に投影していたので 複数の作品を平行してみることが出来るので、時間の無いという方でも作品全体のイメージを感じ取ることは出来ると思います。

メッセージ性が高く、何かを感じ、考えさせてくれる、とてもいい作品でした。
映像や絵のきれいさ、アニメーション的な動きという点ではむしろたどたどしいとさえいえる表現なのですが、それであってこそ伝わってくるという作品であったと思えました。
非常にお薦めです、ご興味のある方は是非行って見てください。

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2009年10月04日

アート> 「今井祝雄 − 白のうちそと 展」 楓ギャラリー

地下鉄谷町6丁目駅から歩いて少しの所にある楓ギャラリーで開催中の「今井祝雄 − 白のうちそと 展」を見てきました。 9/29〜10/11の開催です。

今回は、前にLADSギャラリーで見た、「記憶の陰影」シリーズの作品がギャラリーの展示室に展示+このギャラリーの外の庭部分に、インスタレーション作品が展示という構成でした。

記憶の陰影シリーズは、日常のありふれたものを木枠の中に置いて、上から薄い布(薄い綿布だそうです)をかぶせて、木枠に張ると、中に入れた物の形に盛り上がるといった造形になります。 入れた物の形状によって、一部だけ盛り上がったり、輪郭だけ盛り上がったり、ポイントだけ突き出していたりと、その入れた物の形状によって、色々な盛り上がりをします。 色的には、つや消しの白一色で、落ち着いた、しっとりした感触の質感です。

基本のやり方は前に見た時と同じですが、今回も色々な物が入っていて、中のものが推測がつく物もあり、つかないものもあり、推測がついたからこそ、”あぁ、こんな風になるのか”と感じてその面白さがあった作品があれば、なんだか推測もつかないけれど、構成として、模様としていい感じだと感じて、楽しめた作品あり、、という感じで、どの作品もそれぞれの楽しみ方をさせてもらえたという感じで、非常に良かったです。
(見る人個々人で、鑑賞の仕方、感じ方、どの作品が好みか?とかはバラバラであると思いましたが、そこは自由に楽しめばいい作品のような気がしました。)


庭のインスタレーションは、庭の中のあらゆる要素に白色の石がおいてあるという空間で、自然石がおいてあるわけなのですが、余りにあらゆるところにあるので、少し異様な空間が構成されているという感じでした。 やや不気味に感じるところもあるくらい。
でも独特の空間という印象で、これも非常に良かったです


シンプルで要素少なくという個人的に好みの作品なので、今回もやっぱり良かったです。
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2009年09月25日

マンガ> 「絶対可憐チルドレン」18巻 作:椎名高志

「絶対可憐チルドレン」18巻,作:椎名高志,少年サンデーコミックスです。
この巻は、”パンドラリターンズ”と”ファントム・イン・ザ・ミスト”の途中までの2つのエピソードが収録されています。


16,17巻とあまり肯定的でない感想を書きましたが、読む側として慣れてきたのでしょうか? まあこれはこれでええのかな?と、それなりに楽しんで読むようになっています。

お話的に大きいと思ったのは、チルドレンが非公式で+全部ではないとはいえ、このお話の最大の疑問である、伊号の予知内容を知ったことではないかと思います。
今までは本人達は、知らないままでその決断/行動がどうであるか?であったのが、今度は知った上での決断/行動になるわけで、本人達も軽々な判断は出来ないでしょうし、そういった辺りが描かれるところを個人的には期待してしまいます。


笑いの点で面白かったのは、賢木センセイですかね?
紫穂に突っこまれて簡単にムキになるし、説得のための熱血スピーチもアニメのエピソードに簡単に負けたりして・・・、どうもこの人、扱いがかわいそうですね・・・


最後のページは、ちょっとハードな引きになっていて、次巻どう展開するか?ですね。

表紙絵は、なんと始めてチルドレンが登場せず、オールパンドラメンバーでした。
構図、キャラクターのポーズ、オレンジかかった茶色の背景色もいい感じで、なかなか良い構成。
チルドレンが登場しない件は、表紙裏の4コマでちゃんと落としているので、おそらく
次巻からは又登場するだろうと思います。(これはこの巻だけのお遊び的なものかと・・)




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2009年09月21日

アート> 「松田彰、−言葉のように−」 画廊ぶらんしゅ

阪急石橋駅から徒歩しばらくの所にある、画廊ぶらんしゅで開催(9/2〜9/13)の「松田彰、 −言葉のように−」を見てきました。

この方の作品は、つやのある表面の木の板の上に四角に切ったり、不定形に切ったりした紙を貼り付けて、その紙を鉛筆で黒く塗りつぶして、塗り残しの形でシャープな白い線が残っていたり、飛沫のように白い点が残っていたりという感じの画面。

このぶらんしゅは非常に大きいスペースの展示室で、空間を構成するのは非常に大変なところだと思うのですが、非常にいい空間になっていました。
特に今回良かったのは、真正面の縦長の大きい作品。 黒地の中に浮かぶ白のドロップ様の模様とか、画面上のポイントポイントにある白が、非常にはっとするほどの白さで目に飛び込んできました。
(近づいてみると決して明度,彩度としてきついものではないでですが、ここはやはり周りとの関係ですね)


私はこの方の作品では、ほとんど黒一色に見える作品が好きなことが多かったのですが、今回の展示作品の横長の作品で、木の地が結構出ていた作品もすごくいいなぁと思いました。 こういうのもやはり周りとの関係があってのことなのでしょうか。 黒部分と木の部分のバランスがすごく良かった。

今回初めて拝見したのが、具象表現とこの方の黒地に切り込みとかの抽象表現の組み合わせで1枚の画面になっているという一連の作品。 これもなかなか面白かったです。
特に印象にあるのが、モナリザとの組み合わせで、上半身部分は抽象になっていて、お腹くらいからはモノクロのモナリザになっているとう作品なのですが、モナリザの上半身が抽象部分では単純に一本の縦の斜め線であったり、別の作品では肩辺りの斜め一本の切り込みであったりしていました。

これは、単純化する方向でのデフォルメといえるようなもので、上半身の多様な要素を取り除いてあえて描くならこの一本という風に凝縮させたのかな?とか感じたので、お聞きしてみると、鼻筋の傾きをそのまま一本の線にされてみたとの事で、じゃあ横斜めは、肩の傾きかな?と思いました。
こういう、単純化する方向へのデフォルメというのは個人的に非常に共感できるもので、とても面白かったし、こういう作品を見ることが出来たのはとてもいい経験になりました。
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アート> 「百花繚乱2009」 兵庫県立美術館

兵庫県美術館ギャラリー棟で開催(9/4〜9/13)の「百花繚乱2009 」を見てきました。 

この展覧会は、グループ展ですがすごく規模が大きくて、総勢130名と言う作家さんが参加されています。 参加人数もすごいですし、協賛も色んな画材会社やよく名前を聞くギャラリーが参画されていて、結構大々的に企画、実施されている展覧会なのかも知れません。

私が過去見たこと、お名前を聞いたことがあるという作家さんが、数えてみると15、6人はおられて、最新の作品とかまた見れるかな?と楽しみにして行ってきました。


印象に残った作品を順に書いてみますと、
浅利美織さん:今回は小さめのほぼ立方体の透明ビニールのバルーン。 個人的な好みとしては、ちょうど地面から立ち上がっている面の部分が、昔あったシルバーの四角が入っているとより面白かったかなぁ?とか思いました。
阿部順子さん:今回も前回の個展でやられていた、真ん中に縦の青の模様が一直線にある画面。 青の模様は今回は縦直線でしたね。
大城国夫さん:今回は小さめの青(コバルトとかセルリアンといった感じの青)の丸模様がたくさんあって全体として浮遊感を感じた画面。 私が青が好きなせいでもあるのですがとてもよかった。 またこの作品の展示が外光のはいるところに展示されていたせいかもしれないのですが、非常に横への流れ、筆の痕跡が非常に感じられました。
廣瀬紀明さん:今回は、ピンク地に茶色の繊維模様という感じで、色も流れも正直ちょっと重苦しい感じ、私はこの方の作品ではもっとすらりと、抵抗感無く流れが感じられる作品が好きです。
遊上陽子さん:黒地の画面を小さい四角に仕切って、そこを鉛筆の黒で、斜め線で塗りつぶしていっているという画面、単純な構成ですが、その繰り返しが非常にいい。 また絵の具の黒と鉛筆の黒の色味の違い、光の反射の違いが感じられるのがやはりとても面白い。 久しぶりに大きな作品を見た気がします。


冷水隆治さん:過去見たことが無かった方の中では一番良かったと思った作品。 抽象平面で、白からパステルグリーン、パステルブルーくらいまでの色使いで、四角、引っかき、などで構成された比較的静かな画面。 しかし、非常にいい画面。 抽象で、何か言葉になることを感じられる画面ではないのですが、何かを感じる画面。 抒情的(という表現で適切なのかな?)、詩情的といったほうがいいのかも?? とにかく何か定義された言葉で表現すると必ず舌足らずになってしまうと思いますが、いい画面でした。

しかし、この兵庫県立の建物は見て回りにくい建物ですね〜〜 今回も思いましたが、何でわざわざあんな狭苦しい圧迫感のある階段にしたのか??? もうちょっとなんとかならなかったのでしょうかね〜???
posted by 大阪下町オヤジ at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アートなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アート> 「森本和美 作品展」 ギャラリーDen

またしばらく更新が滞ってしまいました。 ネタが無いわけではなかったのですが。。。。
とりあえずは、、この1〜2週間で見させてもらった、展覧会のネタを3つほど連続で書かせていただきます。 全て会期終了済みの情報ですがご容赦ください。

まず、地下鉄肥後橋駅から歩いてしばらくのギャラリーDenで開催(9/7〜9/19)の「森本和美 作品展」

この方の作品は何度か見させていただいていますが、基本的な作風は変わらずと言った感じ、ただ微妙な雰囲気や、地の部分の処理などで変化を見られて、色々と工夫を続けておられるなぁと思いました。

この方の作品は抽象平面、白地に今回は、青系の色の布の押し付けで模様がついているという画面。 私は個人的には、入り口入ったところから見て右手の壁面の2枚の作品の模様がいいバランス、流れであったように感じられました。


また今回は、地の白の処理にこれまでには無かった工夫があるように思いました、この方は、白地のキャンパスの上に、もう一枚ガーゼ上の薄い布を重ねられて、その上に布の押し付けで表現をされているのですが、そのガーゼの部分をよく見ると、ガーゼを止めるためか意図しての模様としてそうされたのかは判りませんが、白の絵の具が部分的に木の木目みたいな感じで土台の白のキャンパスとその上のガーゼの間に乗っていて、それが木目の模様のように時に横への流れを感じたり、全体として縦の流れを感じたりして、それが画面を引き立てる非常にいい1要素になっていると思いました。

全体としても空間に上手く作品を配置したいい空間を作っておられたと思います。
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2009年08月24日

アート> 「アート大阪2009」 堂島ホテル

梅田と地下鉄肥後橋の間(肥後橋より)にある、堂島ホテルで今日まで開催(といっても3日間のみ)のアート大阪2009に行ってきました。
大阪だけでなく、京阪神、東京名古屋、その他アジアのギャラリーも含め、合計47のギャラリーが作品を紹介しようというもの。 会場は、同ホテルの11階〜8階のホテルの各部屋が会場で、1画廊一部屋で作品を展示してありました。


会期は、8/21,22,23の3日間なのですが、8/21は招待者と美術関係者のみの入場で、一般の入場が出来るのは8/22,23の2日間のみということでした。 私は、今日開催されたターナー社のアクリル絵の具に関するレクチャーを聞いてみたかったので、今日行って来ました。

ホテルの部屋という独特の空間に、各ギャラリーが紹介したい複数の作家さんの作品を展示していたり、一人の作家さんの個展形式を取ったりという感じで、色々趣向を凝らした展示になっていました。

いっぱい作品を見たので、ちょっと記憶が曖昧になってしまっているのですが、面白いと思えた作品を書き出してみますと、、
乙画廊さんの、田中幹さんという方の、薄い透明の樹脂を塗ってそこに数字のゼロをたくさん描いて散らしているというのを何層も何層も重ねて深み、奥行きを出している平面作品。
深緑の色が静かに深くて、非常にいい画面でした。

Ruud Van Empelさんというどこの方かはっきりわからないのですが、写真の作品。
黒人の子供が植物いっぱいの背景の前にいるという複数の写真の合成で作った作品という感じなのですが、背景の植物は、おそらく前景の人物と比較すると、実際には小さなものを拡大して使っているような感じで、加えて人物自体も、プロポーションのバランスが妙にアンバランスになっていて、肌のつやも作ったような光らせ方になっていて、見ていて非常に違和感を覚えて、でもとても気になった作品。 これは東京の画廊の展示作品でした。


他にもいいなぁと感じた作品(主にシンプルな抽象作品でしたが・・)がありましたが、詳細は忘れてしまいました。。。。
全体の感想を書いて見ますと、やはり、何かしら具象のテイストを持っている作品が多くを占めているように思いました。 抽象というのはやはり少数派であったように思います。


しかし、実際会場を回ってみますと、何とも人が多くて、見て回るの正直大変でした。
ホテルの部屋って、基本的に一人ないしは数人の人間が出入りする空間なので、これだけたくさんの人間が出たり入ったり、通路ですれ違ったりというのには向いてないですね。
そこも含めると、やはり8/21の招待者、関係者への紹介がこのイベントのメインであるのでしょうね。 今日のようにひっきりなしに人が来るのでは、画廊の方もゆっくり商談というわけにも行かないでしょうから。。。


もう一つ、今日聞いたターナー社のアクリル絵の具に関するレクチャーについても少し書いて見たいと思います。 タイトルは、「現代絵画材料の発展と歴史〜モーリス・ルイスからパラモデルまで」というもので、油絵の具以降、主にアクリル系絵の具の開発の歴史、どういった成分が使われてきたかの変遷、どう使われてきて、今の現状は?という辺りをざっと概説してくれるというものでした。
私は、こういった知識が余り無いので、知らないことが多く、なかなか勉強になりました。
アクリル絵の具って、最初は水溶性じゃなかったんですね。。 今あるのがほぼ全部水溶性なので、てっきり最初からそうなのだと思い込んでいました。
また、製品としての絵の具をどう作るかについては、たとえばその透明度に関して言うと、顔料自体の持つ透明度があり、その特性を生かして絵の具を作ろうとすると、どうしても基とする顔料にその絵の具としての透明度が影響する。 しかし、そうでなく不透明にあえてする製品シリーズもあり、その辺りをどう製品としてつくり、ユーザーに提供するかは、それぞれの作り手の考えで変わってくるとの事。(透明度だけに限らず、つやの度合いをどうするかとか色々・・・) そういった辺りを聞いたりできたのも面白かったです。
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2009年08月17日

アート> 「夏の企画展「顔」」 ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA

JR近江八幡駅からバスで大杉町バス停まで、そこから徒歩5分の所にある、ボーダーレス・アートミュージアムNO-MAで開催中の「夏の企画展「顔」」を見てきました。 6/14〜8/16の開催です。

「顔」を表現し続けている7人の作家さんの作品が展示されている展覧会。
お名前を書いてみますと、澤田智子,芝田貴子,吉川秀昭,藤野友衣,鈴木藍,平野信治,大久保寿さんという7人。


面白いと思った作品は、 吉川秀昭さんの陶の立体作品、ずっしりしたフォルムと小さい穴をたくさん、丁寧に空けてある模様で、何とも茫洋としたどっしりした感じを受けて私は好きでした。

芝田貴子さん,大久保寿さんの人物画は、その独特の人物描写が不思議に迫力というか、こちらに迫ってくるものがあるような気がしました。

デフォルメが独特で面白かったのは平野信治さんの作品。 画面構成という点でも面白いと思えました。

今回は「顔」がテーマなので、基本的に、何を描いてあるかは、まあぱっと見て判る作品がほとんどでした。 それでもどう描くか?は個々の作家さんでやはり独特の表現であったので、なかなか楽しめました。 アウトサイダー・アートは私の好きなジャンルなので、やはし足を運んでよかったです。

しかし、今の時期は、非常に暑いのと、もう一つお盆休みの時期なので、電車がかなり混んでいて、かなり行き帰りで疲れてしまいました。 早く涼しくなってほしいです。 この近江八幡は町並みがいい雰囲気のところなので、秋にでも行って、時間をゆっくりとって、のんびり散策でもしてみたいですね。 今回は、とてもぶらぶら歩くという元気はありませんでした。。。。。。。。
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2009年08月16日

アート> 「堂島リバービエンナーレ2009」 堂島リバーフォーラム

JR新福島駅近くにある、堂島リバーフォーラムで開催中の「堂島リバービエンナーレ2009」を見てきました、8/8〜9/6の開催です。
現在、福島駅近辺に移転してきたABC放送の新社屋周辺を「ほたるまち」という名前とし、色々な商業施設をここに集めているようです。 その建物の一つが会場の堂島リバーフォーラムです。 始めてここに足を運びました。


タイトルが「リフレクション:アートに見る世界の今」となっています。
主に、今の社会的問題をなんらか意識した作品が展示されていました。 映像作品が多く、主張したいことは割とわかりやすい作品が多かったように思います。


印象に残っているのが、クリスティナ・ルーカスさんの”私の闘い”。 映像作品で、宗教の伝道師が話す説教の内容の”神””宗教”に相当する部分を”芸術”と言い換えて、道路で道行く人々に訴えかけているという姿を映像で捉えたもの。 宗教でもアートでも何でもいいのですが、自分が後生大事にしている概念や考えであっても、他人からしてみれば、又は常識の異なる人々からしてみれば、それにこだわる姿は滑稽にしか見えないだろうと感じさせ、我々の規制概念に疑問符を投げかけてくれる作品かと思いました。

もう一つは、フリオ・セサール・モラレスさんの”非公式の介入”。 アメリカに密入国しようとした人々が、洗濯機の中に隠れたり、車のシートの中に隠れたりと知恵を絞った様々な隠蔽の手法をイラスト的に示した作品。 知恵を絞る方向が本来望ましい方向とは違う形で使われている現実を示していて、ある種の可笑し味もそこに感じますが、基本的には物悲しさが漂います。


私は、どうも笑うことが出来なかったのですが、周りの人たちが結構笑っていたのが、会田誠さんの”日本に潜伏中のビンラディンと名乗る男からのビデオ”でビンラディン風の格好をした男が、こたつで酒を飲みながら、ややたどたどしい日本語で、”もう引退しますわ〜”としゃべっているという内容。 まあ、ムスリムのはずのビンラディンが酒飲みながら話してるというあたりや、テロ組織の声明とかでよくある、しゃべりや論調とは対極にあるような、のほほんとした喋りなどが、笑いを誘うといった所なのだろうという気がしましたが、どうもツボにはまらなかったのか?私はちっとも、笑えなくて、しらけた気分で画面の前を離れてしまいました。

他にもいろいろ作品が展示してありました、ただ中には、ほとんどノンフィクションのドキュメンタリーと同じみたいだと感じる作品もいくつかあって、この辺りは、表現として難しいところのような気がしました。 余りにはっきりと言葉で意図を伝えようとすると、ルポタージュとどこが違うのか?といわれてしまいそうだし、余りに何もないと、主張したいことが見る側に伝わらないだろうし、また見る人それぞれでそういった点の線引きは異なるだろうし、、、 どこまでやるか?どこで止めるのか?という問題は、どんな表現をとろうと付きまとう問題なのかもしれません。 そんなことも思った展覧会でした。
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2009年08月15日

アート> 「shadow 藤本由紀夫 美術の中のかたち−手で見る造形−」 兵庫県立美術館

兵庫県美術館で開催中の「shadow 藤本由紀夫 美術の中のかたち−手で見る造形−」を見てきました。 7/25〜11/29の開催です。

この美術館の常設展示のスペースで開催されている展覧会。 オルゴール等を用いた音のインスタレーションなどの藤本さんの作品と、この美術館所蔵の彫刻や平面作品が同時に展示されているという構成。

この展覧会の面白かったのは、展示されているブロンズの彫刻に触っても良いという所。
会場に行くまで、そのことを知らなかったのですが、その触っていいという彫刻作品が、この美術館の収集の所蔵品で、ロダンとかブールデルとか、過去、王子公園の時代に1Fに展示してあって、結構好きだった作品とかがあって、”それを触れるのか!”と思うとうれしくて、早速申し込んで、実際に触ってきました。


藤本さんのオルゴールのインスタレーション作品のオルゴールを思いつくままにきりきりと巻いて、その音をBGMとして、早速べたべたと彫刻を撫で触ってきました。
ロダンの”麻痺する大きな手”のそり具合とか、”オルフェウス”の全体流れとか、もう一つの手の作品とかも、流れがきれいで面白かったです。
改めて思うのですが、ロダン作品って決して写実な具象作品ではない感じですね、流れや体の部分のデフォルメなどは、相当にされていますよね。。(まあ私はそう感じるというところで・・・)


藤本さんの作品では、自分で巻くことが出来たオルゴールのインスタレーション作品、いすに座って音を聞くという作品、時計がいっぱい並んでいて、その複数の時計のカチカチという動作音がランダムに聞こえてくる作品など、いずれも面白かったです。
一つ一つの構成要素は単純で、その発生する音の連なり、重なりで面白い表現になっていると、この方の作品は、何度も見させてもらっていますが、今回も面白かったです。(これも要素としては少ないといえるので、そういうところですきなのかもしれません)


企画としては面白いし、実際、私は彫刻を触ることを非常に楽しんできました。 なので、結構お勧めの展覧会であると思います。 まだしばらくやっているようですので、ご興味のある方はぜひぜひ。。。。。
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2009年08月05日

アート> 「キタイギタイ ヒビのコヅエ展」 伊丹市立美術館

伊丹市美術館で開催中の「キタイギタイ ヒビのコヅエ展」を見てきました。
7/25〜9/23の開催です。


この方は、「コスチュームアーティスト」ということなのだそうです。 紹介文などを読んでみると、多くのTV番組や舞台の衣装を手がけておられると同時に個展などもやっておられるとのこと。

展示作品は、全て、着たり、身につけたり出来るもので、その範疇でさまざまな素材デザインで面白い造形をしてみようといった作品でした。 服としての機能性、実用性といったものではないので、やはり服飾というより、コスチュームでのアートというほうがしっくり来る作品。

個人的には、ファーのようなふわふわした感触のものよりも、素材としては、むしろプラスチックのテープを使って作ったような硬質な感じのする素材を使った表現のほうが面白く思えました。 全体の感想としては、実に色々な素材を使われていて、そういうものを見ることが出来たという点では、なかなか面白かったと思います。

ただ、展示としては、余りにこの方のいろんな作品を並べてあったので、ちょっと目移りするような気分になりました。 もう少し、1つの展示室では1つの傾向の作品を並べた方がより見る側の印象に残るのではないかなぁと思いました。


あまり、こういった傾向の作品を見に行くことが無いので、なかなかいい経験でした。 この伊丹市立美術館は、いつもいい企画展をしてくれるので、結構楽しみにしているのですが、今回も、余り知らない傾向の作品を見ることが出来て勉強になったと思っています。
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2009年07月31日

マンガ> 「とりぱん」7巻 作:とりのなん子

とりのなん子作,の「とりぱん」7巻,講談社,ワイドKCモーニングです。
東北在住の作者によるコミカル自然観察マンガの第7巻。
しばらく前に発売されて家にあったのですが、感想を書いてなかった作品。
今週、散らかしっぱなしであった本を整理していたら出てきて、読み返しました。


この巻は、一つの生き物を連続で扱ったシリーズ的なものは無かったのですが、全然知らなかった鳥が紹介されていて、それが面白くて印象に残っています。
バリケンという鳥がいるそうです。 家禽で、食用になるのだそうです。 顔の部分の羽が無いのでなかなか特徴的な姿をしているとの事・・ 作品の絵柄からはハゲタカっぽい印象だったのですが、写真を見てみるとそこまででもない感じでした。


後は、作家さんは掛け布団に丹前(または”かいまき”)を使っておられるというネタがあり、これは結構驚きました。 夜具にかいまきを使うというのは、正直時代小説のなかの描写でしかお目にかかったことが無いので、、、、 今も使っているところは使っているのですね。 これもはじめて知ったことでした。

もう一つ、、カッコウが鳴くときのポーズも面白かったですね。

ほぼそんなところでしょうか、、今回小ネタの連続っぽい構成であったので、また何か、連続で描かれるシリーズネタが読みたくなりました。 そうは言っても、生き物相手なので、ネタを見つかるのも大変でしょうが。。。
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2009年07月28日

本>社会学? 「続・反社会学講座」 作:パオロ・マッツァリーノ

「続・反社会学講座」,作:パオロ・マッツァリーノ,ちくま文庫です。
前に記事を書いた、「反社会学講座」の続編に当たる作品。
今回も経済学や社会学やその他もろもろ、我々がなんとなく情報として与えられていて、なんとなく”そんなものでは”と思っていることに関して、鋭く突っこみながら、コミカルな文体で、そういったことを楽しく読ませてくれている作品。


この続編でも、なんとなく受け入れてしまっている様々な”当たり前”が如何に、そう主張したい人の恣意や欲望に(又は見栄などにも)とらわれているものであるかを、様々に紹介してくれています。

興味深かったのは、経済学や社会学が様々な数式を用いて、その時々の社会現象や未来の予測などを立てていても、その数式の根拠となる、又は前提となる変数は結局その学者の選んだものであり(何を選ぶか+どの程度の数の変数を取り込むか)、またその変動の傾向なども結局はその個々の学者の予測であり、結局のところ社会全ての要因を数式に取り込む事など出来ないのであるから、いろんな予測や理論を打ち出しても実際のところは、当たり外れの大きいものであるらしいこと。

これを読んで私は、天気予報を連想しました。 今、いろんな観測機器の発達や、経験の蓄積などで、予想の確率はあがっているのは間違いないでしょうが、何もかもを当てることは出来ていませんよね。(予想外のことは常におきている)
これも結局は、お天気というのが、地球上(+太陽とかも)の余りにもたくさんの要素が絡み合っているために全てのファクターを組み込む事など到底不可能で、結局”予想”以上のことにはなれていない、そういったことを連想しました。


こういったときには、人や社会や、金の動きは”こうなるはず”と予測しても、人の心など何で変化するか判ったものではないのだから、空論とまでは言いませんが、えらい専門家がこう言ったから、”さあ、大変だ!!”と、それに振り回されてしまうようなことにはなりたくないですね。

他に印象に残っているのが、賞や栄誉を与える側の好意や善意も相手の気持ちを考えないものであれば単なるあつかましい押し付けになってしまうという辺り。 与える側がその行為自体に変なステータスがあると思っていると、変なプライドになってしまい、ひどく権威的になってしまうことなど。
これなどは、私個人としてはちょっと耳が痛い感じでした。
別に私は誰かに何か栄誉なものを与えられるような存在ではないのですが、相手に良かれと思ってやったことも、時に相手にしてみれば余計な押し付けや、善意の押し売りになりうると思ったのです。 程度問題なのですが、ちょっと気をつけないといかんかなぁ???と思ったりしました。
 

改めて、何かの権威だから、偉い人がこう言ってるから、という感じで、何でもすぐ鵜呑みにしてはいけないですね。 ちょっと立ち止まって、疑問符を持ってみて、それから判断すると・・
この本を読むと色々の”当たり前”に対して、少し距離を置けるような気がします。
そういった点で、一読しておいて損はない一冊だと思います。
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2009年07月26日

マンガ> 「GIANT KILLING」11巻 作:綱本将也,画:ツジトモ

「GIANT KILLING」 11巻,作:綱本将也,画:ツジトモ,モーニングKC,講談社です。
この巻は、前巻の川崎戦の続きと、その後の数試合の様子まで。
川崎戦で出場機会を得たベテラン陣がいいプレーを見せて、ETUとしては、チーム全体の底上げにつながったという辺りが描かれています。


これまで、控えに回る事の多かったベテラン陣の何名かが逆にスタメンに定着しそうになったりと、シーズンを通してやっていく中で、どのチームでもありうることが出てきています。 (個人的には、飄々とした感じの石神選手が好きでした。)
前巻でちょっと意味深な形で描かれていて、この巻で何か大きくお話に絡む形で登場するのかと思っていた、スカウトの人は、この巻でも紹介程度でしたね。 たくさん登場があるというより、ポイントポイントで顔を出すという感じなのかもしれないと思いました。


次巻は現在調子を落としている、東京Vとの対戦のようで、プレシーズンマッチでも色々やってくれた相手の持田選手が、また結構出てきそうな感じです。
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2009年07月22日

マンガ> 「絶対可憐チルドレン」17巻 作:椎名高志

「絶対可憐チルドレン」17巻,作:椎名高志,少年サンデーコミックスです。
この巻は、前巻から、の続き”ファントム・イン・パラダイス”と”家に帰ろう”の2つのエピソードがが収録されています。

16巻の感想で、どうもいまひとつ楽しめていないという感想を書いてしまったのですが、この巻も正直なところ同じような感想でした。
色々と新しく伏線張ったり、登場人物間の関係や気持ちが、微妙に変化してみたりと、それなりにお話として面白くしてあるのは判るところですが、元々のお話の全体構成から行くと、バックグラウンド的な部分が間延びして描かれているだけという気がして、まだ中学生編になった故の面白さという所は正直ピンとこないという風に思っています。

単純に笑えたのは、むしろ4コマのサプリメントのほうのような気がします。 例によってネタ的についていけてない所も多々あったのですが・・・

本編部分の感想を一言だけ書いてみると、Aチームの人たちが不憫でした・・・

表紙絵は、中学生編から登場のチルドレンの同級生、悠里ちゃん。 その正体は深読みするまでも無く・・というところですが、チルドレンとの関係がいい方に転ぶか悪いほうに転ぶかが、お話に大きく影響しそうなので、そこが一つのポイントかな?とか思ったりします。
背景色は、明るめの黄緑(黄色味がやや強い)、きれいないい色で私は好きです。 人物の髪の色とか肌の色とかが引き立つ感じで、いいバランスだなぁと思いました。

posted by 大阪下町オヤジ at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガの雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする