2008年04月30日

アート> 「再考−西宮と6人の美術家」 西宮大谷記念美術館

西宮大谷記念美術館で開催中(4/5〜5/11)の「再考−西宮と6人の美術家」を見てきました。
西宮にゆかりの深い6人の作家さんの作品を紹介する展覧会です。
伊藤慶之助、須田剋太、荒木高子、今竹七郎、津高和一、山口牧夫さんという6人の作家さん。


この中で、私が作品を見て、記憶に残っている作家さんは、津高和一,須田剋太,山口牧夫さんと言った所で、今日の目的もこの3人の作家さんの作品をもう一度生で見たかったというのが一番の目的でした。 その他、知識の無い作家さんもいい作品かもしれないので、新たに好きになれる作品と出会えるといいなぁと言う所でした。

結果的に、やっぱり見て、今日もええなぁと思ったのは、やはり津高和一,須田剋太,山口牧夫さんと言う所でした。 後は、あまり好みでは無いかなぁ?という感じでした。


抽象平面で、津高和一,須田剋太さん。 津高和一さんは、基本的にうす塗りで、軽やかなタッチと構成のものも、しっかり描いてあってうす塗りながらもその構成と存在感がしっかり感じられるものとあり、やはりあらためて見てもよかったです。
特に好かったのが、“天”と“堆積する空間”の2枚ですかね・・・。
私は、この方の青が好きなのです。 紺と言うよりほとんど黒といってもいいくらいの深い青がとてもいいです。


須田剋太さんの抽象平面は、反対にぐいっと厚く塗った絵の具の盛り上げと激しい塗り,描きのタッチで見る側を圧倒する迫力があります。 構成要素としては、そんなに要素が多くなくシンプルな画面なのですが、画面の前に立って見ると物凄く惹きつけられて、“うぐぐ・・”という感じに意味不明の感嘆のうめきしか声が出ない感じでした。
久しぶりに、この方の大きい作品を拝見しましたが、やっぱりすごくいいです。


山口牧夫さんは、抽象彫刻かオブジェかという感じの石のオブジェ作品。 御影石とかの黒い石に、たどたどしい感じの溝を削った感じで凹みがあって、そこにベンガラという赤味を帯びた塗料を置いたもの。 この方も、以前、この大谷美術館で見た作家さんで、記憶に残っていた作家さんですが、やはりよかったです。 “たてかけるかたち”が特に好きでした。

というわけで、今日は、やっぱりいい作品は、又見てもええもんやね〜〜と改めて思う一日でした。(気持ち的にはとても満足です)


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2008年04月28日

本>ミステリー 「あなたに不利な証拠として」 作:ローリー・リン・ドラモンド

「あなたに不利な証拠として」,作:ローリー・リン・ドラモンド,ハヤカワ・ミステリ文庫です。

この作品、結構前から、知ってはいた作品です。 元々、ハヤカワ・ポケット・ミステリというちょっと細長い版型の本で出版されていたときに、まず新聞の書評で紹介されているのを目にしたのがきっかけです。
その後、梅田の紀伊国屋で、POP等で、めっちゃプッシュしているのを見て、ますます、気にはなっていたのですが、いかんせん、この本、1300円と高かったのです。
基本的に、文庫にしか手を出さない私としては、何となく二の足を踏んでいるうちに、いつの間にか忘れていました。

で、ついこの間、本屋さんで、文庫で出ているのを見て、“それじゃあ手を出してみようか”と購入して、読んで見ました。


この作品は、アメリカの女性警官を主人公にした、短編集です。 合計5人の女性警官が主人公で、一人につきそれぞれ、1〜3つの短編で構成されています。

警官の業務をリアリティを感じさせつつ、彼女たちのある種諦念をも感じさせる人生模様を描いていると言う点では、中々面白かったのでは?と思っています。
細部を描くと言う点では、銃の空薬莢をドラマみたいに地面にパッとぶちまけるのではなく、手のひらで受けて音を立てずに交換することとか、その他、手の感触をフル動員して、その場の状況を把握すること、という辺りの描写は、非常に面白かったです。


しかし、最後の2編は、妙にオカルトかかっているというか、最近の流行で言うとスピリチュアルとでも言うのでしょうか?変なノリで、私は正直ついていけない感じでした。
(女性の心理面や気持ちの機微を描いていると言う部分に関しては、良いと思ったのですけどね)


実際に読んでみた全体の感想からいくと、書評や書店のPOP等に書いてあったような、“傑作!!”というほどの感想は持てませんでした。 悪い作品と言うつもりも毛頭ありませんが、飛びぬけて面白かったとか、感動したと言うわけでもありませんでした。
なので、まあまあかなぁ?というところです。
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2008年04月27日

本>その他 「本棚,本日到着です」

また読んだ本の感想では無い記事を・・・。(でも本に絡んだネタなのでご勘弁を)
本日、発注していた本棚が到着しました。 で、今日は丸一日、到着した本棚の組み立てと、本の整理&収納作業をしていました。

ようやく終了して、何とか床に積み上げっぱなしで、溜まりに溜まっていた本を収納することが出来ました。 3月辺りから、本棚導入も含めた部屋の整理を少しずつやってきたのですが、これで一息ついた感じです。 (あらゆる物が散乱するだけ散乱していたという状態だったのですが、これでひと段落。)

今回購入したのは、エースラックと言う所の、高さ,幅,奥行きをオーダー出来るというタイプの棚(カラーラック)です。
これを見つけたのは、東急ハンズでだったのですが、この製品を選んだ一番のポイントは“幅を1cm単位で指定できる”と言う点でした。

今ある私の部屋のスペースは、非常に中途半端な幅で、既製品の本棚やラックの幅では、微妙に入らないか、隙間が空きすぎるかという状態で、そういう点で、私の要求にぴったり答えてくれるシステムの製品でした。

1cm単位で指定(15〜90cm)出来るのは幅だけで、高さは5段階の中から、奥行きは3段階の中からの選択となるシステムなのですが、私にとってのネックは、“幅”であったため、ありがたいシステムでした。


発注から到着まで3Weekかかることが少々ネックかもしれませんが、これだけサイズを指定できて、価格も、私が買える位ですから,そんなに高いわけでもなく、と言うことで、とりあえずは十二分に満足して、本が並んで、少なくとも今日の所は、スペースに余裕もあるという状態の本棚を眺めております。

しかし、今日も整理している中で、いらないと判断した本が、実用書、文庫等々、結局小さめのダンボール一箱出たという結果になってしまいました。
いつもながら思うのですが、ある本をいらないと思うかどうかは、本当に判りません。
ある時期夢中になっていた作品が、年月が経つとつまらなくなってしまい、ある作品は、変わらず魅力を感じ続ける。
一番難しいなぁと最近思うのは、昔は大して良いと思わなかった作品が(又は作家さんが)、ずっと後になってふと読み返してみると物凄く良いと感じて、またその作家さんの作品を色々読み返したり、新たに作品を購入したりもします。

自分の価値観、感性等々は年と共に変わっていくので、これは当然といえば当然なのですが、好きな作品はいつも身近に置いておきたいと思うと捨てられず,そうは言っても無限の空間があるわけでもなく、ずっと感じ続けるジレンマなのだろうと思っています・・・。
ラベル:本棚
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2008年04月23日

マンガ> 「GIANT KILLING」5巻 作:綱本将也,画:ツジトモ

今日発売の「GIANT KILLING」5巻,作:綱本将也,画:ツジトモ,モーニングKC,講談社です。
この巻は、前巻からの続き、強豪チーム名古屋との試合の途中から終了までが描かれています。

ようやく守備が機能しだし、達海監督の相手の分析とそれに応じた選手の配置が功を奏して、実力的には明らかに上回る相手から勝利を手にすることが出来たところでこの巻は終了しています。

しかしまあ、結果的に主人公,達海監督の分析と読みが当たった形にはなっていますが、1試合全体としてのプランとしては、堅守速攻というひどくオーソドックスなプランと言えると思いました。 サッカーの素人である私には、ピンと来ないのですが、実際に、“しっかり守って速攻”という、実力に勝る相手に対する常套の戦術といえど、その実施,実現には、非常な苦労が伴うものであるということを意味し,描いているのかもしれません。

そうだとすると、単純にJリーグの試合とかを見ていて、“守ってカウンター”とか簡単に思うのは、ずいぶん失礼なことなのかもしれません。

しかし、未だに私には、ETUのフォーメーションが良く分かりません。 特に良く分からなかったのが丹波選手のポジションと赤崎選手のポジション。
赤崎選手は、中盤前目の選手だと思っていて、王子と2枚で攻撃的MF、村越選手、椿選手で守備的MF、DFは4バック・・・くらいのイメージだったのですが、赤崎選手は、ひょっとしてFW?とか思いましたし、丹波選手は中盤のどこなのか?サイドバックなのか?結局未だに分からないままです。
(だれかサッカーに詳しい方教えていただけませんか??)


この作品の魅力はそんな部分でないことは重々承知しておりますが、妙に気になってしまっています。

この試合で、椿選手がようやく活躍できて気持ち的にも楽になったようで、この選手を描くのもひと段落か?という印象。 しかし、次巻の予告的なページを見てみると、これまたひと癖もふた癖もありそうな選手が出てきそうで、この辺りでまた波乱が起きそうな感じです。

とにかくこの巻も十分に楽しませてもらいましたし、次が楽しみな作品です。(次はまた3ヵ月後でしょうね・・・早く読みたいです)
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2008年04月21日

アート> 「すどう美術館がやってきた 100人の交流展in Kobe」 原田の森ギャラリー

阪急王子公園駅から歩いて5分ほどの原田の森ギャラリー(正式には兵庫県立美術館王子分室 原田の森ギャラリー)で今日まで開催の「すどう美術館がやってきた 100人の交流展in Kobe」を見てきました。 4/12〜4/20の開催でした。

この展覧会は、開催の経緯とかは全く知らないのですが、DMを見ると色んな所が協賛されているようです。 5つのギャラリー,兵庫県,すどう美術館といった感じ。
とにかくたくさんの作家さんの作品(作風も色々)が展示されていました。 タイトルは“100人”となっていますが、DMに書いてある名前を見ると120人くらいの作家さんのお名前が書かれています。


実は最終日の、遅い時間に行くつもりでいたのですが、当日DMを見直してみると、最終日は14:00までと書いてありました。 “えぇ〜!!”と思って慌てて行って、何とか15分前くらいに着いたのですが、会場は既に、搬出の準備も始まりつつあるという雑然とした状況。 その中でざっと見たので、一つ一つの作品をちゃんと見ることは出来ませんでした。

そんなわけで、印象に残っているのは、やはり過去見て良かったと思った作家さんの作品でした。(なので抽象平面作品ばかりです)

一番印象に強かったのは下千映子さん,前回見た個展の作品から更に変化が見え、過去見たどの作品よりも茫洋とした感じになっていました。 しかし、楕円の模様、絵の具のたれなど、この方の共通の作品タイトルになっている“れ・い・ん・ど・ろっ・ぷ・す”のイメージからずれた印象は受けませんでした。 個人的には、今日見た作品が非常に良かったと感じました。

出口十糸さん,この方は、結構前ですが、CASOで3人展をやられているのを見たときに非常に印象深かった作家さん。 今回もパッと見たときに気持ちにグッと引っかかって来ましたし、白黒+茶色の勢いを感じるストロークがとても印象的です。

河本豊さん,作風の変化はあまり感じなかったのですが、モノクロのナイフでのタッチと思われる画面が、今回もいい感じに思いました。

この原田の森ギャラリーは、旧兵庫近代美術館の建物がそのまま貸しスペース&芸術関係の情報交換スペースとなったもの。 美術館が移転してから、初めて足を運びました。
久しぶりに、あのスロープを駆け上がって2Fの展示室に行ってきました。
やっぱりここの空間はシンプルで、見やすいですね。 
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2008年04月20日

アート> 「青山洋子展」 海岸通ギャラリーCASO

地下鉄 大阪港駅が最寄り駅の、海岸通ギャラリーCASOで開催中(4/15〜4/27)の「青山洋子展」を見てきました。

この方の展覧会は、2006年6月25日,2007年10月8日の記事で書いています。 前回に引き続き、CASOでの個展。

この方の作風は、以前の記事でも書きましたが、抽象平面で、画面の下の方に線を横に一本,そして、その上に縦に細く、鋭い線が1本か多くて3本という非常に画面内の構成要素が少ない、かつとてもいいという私のとても好きな抽象平面です。
(画面の描写の詳細は、過去記事を参照ください。)


今回非常に印象に残っている作品は、展示室の入り口を入って、ちょうど右手の壁と、それに続く右手奥の壁に展示されていた2枚です。

右手の壁の一枚は、横線の上に伸びやかな線が一本。そしてぐっと惹きつけられたのが、背景部分の刷毛塗りの跡が横に大きく、かなり塗り跡もはっきりしている感じで非常に勢い、流れを感じて非常に惹きつけられました。


もう一枚は、刷毛の塗り跡はそんなに目立たない、むしろ落ち着いた印象、色も落ちついた緑でした。 派手では無いのですが、複数惹かれていた縦線の、はっきりとした青のせん2つに加えてかすかに、又はぼやかす感じで描かれていた何本かの線が、画面に非常に奥行きを感じさせるものになっていて、時間をかけてみていると、むしろこちらのほうが、引き込まれるような深みを感じて、長く眺めるならむしろこちらがいいなぁと感じました。

その他の2枚の平面作品、そして私がはじめて見る、半立体、又はオブジェともいえる小さめの立体なんかも展示されていたのですが、強く惹きつけられたのは上記の2枚でした。

今回小さめの展示室を使われていたのですが、部屋の壁面と作品のバランスはとてもよかったと思います。(もちろん個々の作品も良かったです)
やはり足を運んで損は無い展覧会でした。
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2008年04月19日

本>ノンフィクション 「サイゴンの十字架」 作:開高健

「サイゴンの十字架」,作:開高健,光文社文庫です。
2006年11/21の記事で感想を書いた、「ベトナム戦記」の後、1968年と1973年にベトナムを再び取材してのルポタージュ作品。

「ベトナム戦記」を読んだときも、その人間模様も、社会の様相も含め、あまりの混沌の様に何をどう感じていいものやら整理のつかない気分になったものでした。

この「サイゴンの十字架」でも、当時のベトナムの社会の荒廃と混乱、個人としても,その社会機構も、あまりにも複雑で、異質で、表面的にすら、理解したりすることなど到底不可能に思える状況が描き出されています。
南ベトナムの政府、官吏の腐敗、では北側(ベトコンや共産主義勢力)がまだましなのか?というと到底そうは思えず、何もかもが人々を所詮は不幸にするようにしか働いていないように思え、出口も見えない。 読んでいても、絶望的なやりきれなさだけが募ってくるという重い読後感です。


この作品の取材対象は、非常に多岐に渡っているため、一言で感想を書くのが非常に難しいのですが、読んでいて、特にぞっとさせられたのは、共産党という一党独裁的な社会機構を作った結果として、そういう組織の中では“党は絶対に間違いを犯さない”という大前提があり、それゆえの無理があり、妥協が出来ず、結局非寛容な組織とならざるを得ないという辺りで、相互監視をさせた結果、誰もが誰をも信用できないという、これも想像もしたくないほどの絶望的な様相です。
(もちろんそんな組織の中にいることは、ごめんこうむりたいです)


“絶対にこうでないといけない”と、一つの物差しが絶対でそれ以外はダメ、もしくは悪、許されないことだ、という考えになってしまうことは、個人的には非常によくないことだと思っています。 どんな考えにもメリットとデメリットがあり、所詮そのどちらを優先するかで判断というものは変わっていくものだという前提を持っていないと、どこかで行き詰ってしまうように思います。

ただ“自分はこれを優先するんだ”と思っても、それがあまりに我欲に満ちたものだと人迷惑になってしまうし、そこはバランスを取らないといけないと思うのですが、“ではどこまで?”と言われるとこれまた上手く線引きするのが難しい・・・

と、こうなってしまうと私自身、頭の中が混沌として、何を書いたらいいものやら,何がなんだか分からなくなってしまいます。


どこかで、間違った判断と行動をしてしまったとする。 で、それに気がついたらそれを認めて、必要なら謝って、そして修正する。 当たり前と言われれば当たり前のこと。 しかし、個人レベルでも、分かっていながら時にできないこと。(変にプライドや見栄があると特に難しい)

誤りを認めない、又は認められない、それゆえに関係が悪化する、それが集団や組織同士の関係になるとなおさら修復が難しくなってくる。
そうならないように、せめて個人レベルでいいから、自分が悪いときは、ごめんなさいと言えること。

あまりに単純すぎる感想ですが、この当時のベトナムのような混乱状態を避けたいと思うのなら、そこから始めてみるしか、何の能も、力も無いという(もちろん地位とか金も無い)一庶民としては、やりようが無いような気がしています。


なんとも、まとまりの無い感想になってしまいましたが、この作品,重い読後感ですが読んでみて決して損ではない作品と思います。 読んでみた人が、個々人で、それなりに考えて見ること、そのきっかけとなってくれる一冊ではないかと思います。
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2008年04月14日

アート> 「神々のかたち−仮面と神像展」

これは、図録の話しです。 古い、1988年に開催された展覧会の図録なのですが、古本屋さんで見つけて購入した物です。 これもジャンルから言えば民俗学に分類されるべき物なのでしょうが、私にとっては、仮面&神像の造形としての写真を見たくて購入したので、まあ“アートなこと”のカテゴリに書きたいと思います。

これは、吹田の万博公園内にある国立民俗学博物館の所蔵品が掲載されています。
私は元々、アフリカ、オセアニア(オーストラリア、ニューギニアあたり)あたりのどちらかというとデフォルメが効いていたり、技巧的には写実的ではない表現の方が好きです。


また、この表紙に載っている、カナダあたりのネイティブの仮面なんかが好きですね。 黒、朱、白の色使いと、その模様、造形がなんとも好きです。
おそらく、この展覧会ではなかったと思うのですが、何かの仮面の展覧会で、このカナダの“大ガラス”の仮面を見て、かなりの迫力で、とても印象深かったのを今も覚えています。


この図録には、上記のアフリカ、オセアニア、その他アジア、アメリカ(メキシコ含む)、といったあたりの地域の仮面等が掲載されていて、意外といいなぁと思ったのが、メキシコの仮面とか像、ここはここで、また独特の造形がありますね、なかなか面白いです。

私は、貧乏なので、仮面が好きといっても、本物をコレクションしたり、豪華な資料本を買い揃える余裕は全くないのですが、手を出せる範囲の価格のこういった資料があればまた買って見てみたいです。
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2008年04月13日

アート> 「ペインタリネス2008」 ギャラリー白

大阪梅田から歩いて少し、老松通り近く、西天満にあるギャラリー白で開催中の「ペインタリネス2008」を見てきました。 4/7〜4/19の開催です。
(これは、ありがたいことに当ブログに頂いたコメントから知ることが出来た展覧会です。)

抽象平面の作家さん7人が参加してのグループ展、ギャラリー白の2つの展示空間(2Fギャラリー白,3Fギャラリー白3)を使用しての展覧会となっています。
私は初めて足を運んだ展覧会ですが、冊子によると今年で10回目を迎えるグループ展だそうで、抽象絵画の作品展という事でずっと続けられてきたものとのことでした。


出品されている作家さんを書いてみますと、大城国夫、大杉剛司、久下典子、田中美和、寺島みどり、堀内昇、渡邉野子さんという7人の作家さん。

一番の目当ては、本展覧会の情報を頂いた、大城国夫さんの作品をまず見ることでした。
この作家さんは、以前、信濃橋画廊のグループ展で作品を拝見して、非常に印象に残っていた作家さんです。 展示作品を見て、まず意外に感じたのが、画面の最前面に出ている色が色味としてはカラフルで、青、緑、赤、黄という色が、大きなモザイク状といった感じで塗られていたこと。 (信濃橋で見たときは、ぱっと見はほぼ青一色という色面でしたので、一枚の画面に現れる色数は抑えていると言う印象を私が持っていた為です。)

しかし、その色味としては、彩度が抑えてあり、且つ表面もつや消しで少し粒々っぽい表面なので、うるさいと感じることは無く、落ち着いて見ることが出来ました。
また、表面の色面の隙間からはやはり描いた線とかが見えていたので、そのあたりは過去見た作品と共通点が感じられて、同じ作家さんの作品だなぁと思いました。


偶然ですが有難い事に、そのときに大城さんご本人が在廊されていて、ファイルで過去作品等見せていただいたりして、色々お話を伺うことが出来ました。 
過去作品は、最終的な色味としては、ほぼ黒に近い色一色になることがほとんどと言うことでしたが、それは最終的な結果ということで、その製作過程では、今回のカラフルな状態にとなることもあったのだそうです。 今回展示のような感じの作品は、2007年くらいの作品からのように見受けられました。 しかし、お話しを伺っても表面上の色味と言う点での変化はあるにしても、作家さんご自身の制作にたいする考えや姿勢は変わっていないと思いました。


お話しの中で印象深かったのが、画材としてのアクリルと油彩の特性についてのお話で、最近は、油彩を使われることが多くなったそうなのですが、油彩の絵の具としての乾燥の遅さが却って、今の作家さんの気持ちと制作ペースに合っておられるとのお話し。
確かに、アクリルというのは乾くのが早い、しかし、その特性ゆえに制作する側としては、素早くしかも的確に画面に置かないと、あっとゆう間に固まってしまい、それを修正するのは物理的に削ったり、一からやり直しになったりします。 制作する側にとっては、時間的にも気持ち的にも“猶予が無い”画材と言えるのではないでしょうか?

油彩は、乾くのが遅い、昔は、その遅さが面倒と感じていましたが、しかし、一度画面に色を置いてから、それを見直し検討する時間的猶予,そして修正、加筆をする時間的猶予が油彩にはあります。 削る、加える、ウェットonウェットで重ねる、こする、引っかく等々、色々なことを、一度画面に置いてから検討する猶予を、制作する側は持つことが出来ます。
そういう意味で、制作する側としてゆったり構えることの出来るものではないか?と思いました。

大城さんご本人は、“時間を描いているように思う”とおっしゃっていましたが、私自身は、そのお話を伺って上記のようなことを思いました。 作家さんご本人の考えとは異なっているかもしれませんが、そんなことを思いました。


※もちろん、アクリルにも乾燥を遅くするメディウム等,工夫すれば上記の乾燥の問題も何とかできるのは承知していますが、それをやるには、またメディウムと絵の具の配合など、それはそれで計画し、考えないといけないことが多いのでその分面倒です。
良くも悪くも計画的でないとアクリルと言うのは使いにくいものかもしれないなぁと思うのです。


ほかに面白いと感じた作品は、2Fに展示されていた、久下典子さん,寺島みどりさんの作品。
久下さんの作品は、黄と赤を強く感じた作品、塗りのストロークが勢い良く描いてあると思ったのですが、その塗り痕がかすれていて、むしろたどたどしい,抵抗感を感じるもので、しかし、画面全体の迫力,存在感を強く感じました。

寺島さんの作品は、逆になめらかでのびやかな塗りが心地よい画面。 画面半分強を締めている一色の塗りの色のたれ、流れ、跳ねなどが面白いと思いました。


なかなかいい作品を見ることが出来て、足を運んでよかった展覧会でした。
しかし、今日ギャラリー白まで行くのに、私は、老松通りを歩いていれば、そのうち看板が見えてくるだろうと、大昔のおぼろげな記憶だけで行ったのですが、場所が移転されたそうで、他のお店で聞いて、やっとたどり着きました。 レ○クのコマーシャルではありませんが、事前のチェックをしっかりしなかったのでこういう目に会うのですね。 今度からはちゃんと地図とか調べてからにしようと思いました。

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2008年04月12日

本>旅行記・エッセイ 「あやしい探険隊 海で笑う」 作:椎名誠

「あやしい探険隊 海で笑う」,作:椎名誠,角川文庫です。
“あやしい探険隊シリーズ”の第4弾に当たる作品だそうです。 今度は、海にまつわる様々な体験,キャンプ模様等々を描いた作品。

この巻は、一巻全体、一つの場所に行った出来事を描いているのではなく、海関係の様々な場所に行った模様を描いています。 オーストラリアのグレートバリアリーフ,ニュージーランド、沖縄の離島、八丈島、といった感じで、それぞれ独立した章となって構成されています。

この巻も相変わらずの椎名節で、楽しい文体でコミカルに旅先の出来事を書いてくれているので読んでいるほうは、楽しませてもらった訳ですが、よく読んでみると、椎名さんも、同行されている皆さんも相当に無茶なことを結構されています。
(私ならば、まず尻込みして絶対やれないようなことも色々・・・)
実際の話し、現場では笑えない状況になったことも時にはあったのでは?と思ったりしました。


また、“あやしい探険隊”こと「東日本何でもケトばす会」のメンバーにも変化が見られ、第一弾のあたりで活躍されていた面々の多くが、家族や仕事が多忙ゆえに、もはやイベントに参加できなくなり、代替わりともいえる状況になったこともこの巻で書かれています。

この巻では、海のお話が主体で、ちょっとこわいサメがらみのお話し、絶品沖縄料理のお話とか、色々なネタがあってやはり面白かったです。


私はこの“あやしい探険隊シリーズ”を本屋さんで目に付いたときに、目に付いた物を適当に買って、順番も何もバラバラに読んでいるのですが、別に問題ないように思います。
それぞれの巻でそれぞれの味があるし、順番どおりにこだわる必要は全く無いように思います。
なので、これからも目にはいったときにまた適当に手を出して、読んで楽しませてもらおうと思っております。
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2008年04月09日

マンガ> 「世界の孫」全3巻 作:SABE

「世界の孫」全3巻,作:SABE,アフタヌーンKC,講談社です。
少し前に3巻目が出て、これで完結とあったので、まとめて読んでみることにし、全3巻を買って読んでみました。
(何度か、アフタヌーン誌上に連載中の時ちらりと読んだことがあって、一度全体を読み通して見たかったのです)


で、始めから読んでみたわけですが、まあ、何と言えばいいのでしょうか・・・
とにかく、設定も、お話しの展開もかなり強い独特の癖があるギャグマンガというところでしょうか。


キーワードは、“お孫”,主人公の女子中学生 甘栗甘水(あまぐり あまみ)は、その幼児のごとき容貌,仕草がことごとく“お孫さん”老人が思わず可愛がり、甘やかしてしまいたくなるキャラクター。 転校してきた彼女とそれに巻き込まれる鰊中学、鰊町の騒動が描かれています。

孫キャラクターというイメージからすると、全体にほんわかのんびりというイメージもあるかと思うのですが、逆に正反対と言ってもいい、ノリ、展開で、出てくるキャラクターはみな癖がきつく、どこか壊れています。 風貌は“妹”のキャラでありながら、その影の言動は相当黒いとか、とにかくイカ大好きで何でもイカという“イカ子先生”とか、挙句の果てには、“お孫”に対抗する“悪の黒い孫”の組織とその刺客とか・・・・・
正直、ちょっとこのアクの強さには、ついていけない感がありました。
(私は少々の癖のある作品でも結構大丈夫なほうなのですが、これはちょっと読んでいても入り込みにくかったです。 逆にちょっと引き気味になってしまいました)


ただ、ポイントとしては、面白いと感じた所も結構あり、その一つが、主人公のクラスの委員長が習っていると言うカンフーとバレエを組み合わせたという“盛龍門バレエ”、バレエの動きから、突如クンフーのバトルアクションになると言うこれも“だからいったいなんなんだ!”と突っ込みたくなる設定なのですが、絵的に、バレエからクンフーの動きと言うのが変に流れとして違和感が無くて、これは結構笑ってしまいました。
最終段の委員長とその師匠との子弟バトルも、やっていることは、ひどく容赦ないのですが、絵的に間抜けで、なんともその点では可笑し味を感じさせるものでした。


個人的には、ちょっと癖が独特すぎて、ついていけない感のあった作品ですが、好きな人は好きかも知れません。 ということで、チャレンジしてみようと言う方は、手を出してみてもいいかもしれない?というところでしょうか。 はっきり言って何の保障も出来ませんけど・・・・


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2008年04月07日

マンガ> 「ソウル・フラワー・トレイン」 作:ロビン西

「ソウル・フラワー・トレイン」,作:ロビン西,BEAM COMIX,エンターブレインです。
本屋さんに平済みされている表紙絵を見て、まず、[大阪叙情短編集]と書かれていた言葉に興味を引かれたこと,そして、表紙に描かれている、吉本の島木譲二さんに似た感じのおっちゃんがどこかで見たような気がして、あまり自信は無いながら、とりあえず購入してみました。

ところが案外、昔見た作品と言う物は記憶に残っている物なのですね。 表題作で、収録作品の中で一番の長編である「ソウル・フラワー・トレイン」,これは確かに昔読んだ作品で、内容も確かに記憶に残っていました。 初出情報を見ると、1995年にアフタヌーンに掲載とあるので、もう20年以上前に読んだ作品であるのに、結構しっかり憶えていて、我ながら意外でした。 しかし、これはとてもいい作品で、購入して大正解でした。 本棚に残ること確実な一冊です。

“ソウル・フラワー・トレイン”は、田舎から大阪に出て3年になる娘を訪ねてきた、定年退職直後の実直なお父さんが、新幹線で乗り合わせた大阪のちょと押しの強いおっちゃんと何となく意気投合し、天王寺の町で少し遊びます。ちょっと羽目を外して、ストリップも初体験、楽しい時間を過ごして、娘と合流し、娘の部屋へ。
布団を出そうとした所、転げ落ちた道具類にお父さんは、はっとします。 それは今日見たストリップ嬢が使っていたのと同じ物だったのです。 お父さんの中で疑念が膨らみます。
この作品、社会の底のほうで、結構アホで、こすっからく、しかし、それぞれ苦しい部分を背負っていて、しかし決して根っからの悪人と言うわけではない人々、、、 読んでいて、きつい,読んでいるこちらのほうが、いたたまれなくなる部分があるのですが、それを上回るほどに、親子、他人を思いやる情にあふれていて、非常に気持ちが打たれます。 とてもすばらしい作品と思います。
(20年を経て再度読んだのですが、その魅力は全く衰えていません)


その他、“MONKEY”,“虹のマリちゃん”,“陸翁”も同じテイストが貫かれています。非常に切ない展開の作品もあるのですが、最後の部分で登場人物たちが見せる人情味ある言動が、読む側の気持ちを救ってくれて、温かくしてくれます。 とてもいい作品集です。

買ったときは、どうかなぁ?と半信半疑で買ったこの一冊ですが、大当たりでした。 絵的には、決してきれいな表現ではありません、癖も結構強いです。 しかし、お話しとしてすごくいいです。 ご興味を惹かれた方、是非一度手にとって見てくださいませ。
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2008年04月06日

アート> 「縫う展2」 アートスペース海月文庫

地下鉄 西中島南方駅から歩いて7〜8分。 アートスペース海月文庫で開催中(4/1〜4/6)の「縫う展2」を見てきました。

これは、“縫う”という作業を用いている作品を展示しているグループ展。 (DMに書いてある作家さんのお名前が26名いらっしゃいます。)

正直、見に行く前は、もっと工芸的な作品がほとんどではないのかなぁ??と思ったりしていたのですが、そんなことは無く、縫うと言う作業で、模様や、構成を創ってはいるものの、タブローであったり、オブジェ、インスタレーション的なものと色々な表現を見ることが出来ました、なのでなかなか楽しめた展覧会でした。

気持ちに残っているのは、以前、版画の作品を見たことがある、“畦地あつ”さんの作品。
小さい作品でしたが、四角い木の板に正方形に切った布をたくさん重ねて真中で板にぐっと止めてあるので、ちょうど二つ折りのようになっていてオブジェとしてなかなか面白い造形になっていました。(すごくいい感じでした)


かなりたくさんの作品を出展されていたのが、“椿崎和生”さん。 その中でも、タブロー的な正方形の作品の中で、抽象的な構成となっている作品が私的には好みでした。

ちょっと記憶がはっきりしないのですが、おそらく木村志保子さんと言う方の作品であったと思います。 ちょっと生成りの色合いの自然な白の布に茶色の縫いのステッチがシンプルに施されていて、非常に温かみもあり、かつシンプルでいい感じでした。
画面構成としてもとても良かったです。


今日は、いい天気で、気候も良くて、“うららかな”とでも評したくなるようないい日和でしたね。 これくらいの気候がずっと続いてくれると本当に楽でいいのですけれど・・・。
(あと、これで花粉さえなければと思います・・・・)
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2008年04月03日

アート> 「金子清美・高原和子展」 ギャラリーDen

地下鉄 肥後橋駅近くにある、ギャラリーDenで開催中(3/31〜4/12)の「金子清美・高原和子展」を見てきました。
この展覧会は、タイトル通り、金子清美さん,高原和子さんの2人展。 お二人ともインスタレーション作品を展示されています。
しかし、お二人の作品が、個々独立していると言うよりも、二人の作品合わせて、ひとつの作品と言える印象で、ギャラリーの空間全体を非常に上手くコーディネートされていると感じて、非常にいい展示になっていたと思いました。


高原和子さんの展示は、天井から、一定の長さの赤い紐と白い紐を、天井一杯にびっしりと、と言うのではなく、ポイント的に場所を絞って、一部にだけ天井から真っ直ぐ降りている形で吊るしてある物。 ぱっと見は、何の紐なのか分からなかったのですが、説明を見たら、水引の紐であるとの事でした。
この方は、いつも思うのですが、身近にある素材をうまく使って魅力的なオブジェやインスタレーションを作られます。 素材の魅力を上手く発見し,使われていて、それが非常にうらやましく思います。(着眼点とアイデアがとてもいいです)


金子清美さんの方は、小さな透明プラスチックの小さな箱に、同じくプラスチックの塊を岩状に砕いたようなブロックが数個と、肉厚の植物の親指大の肉葉とそこから少し、小さな芽が出ているという状態のものが入っている。
これを一要素として、その箱が、ギャラリーの壁に沿って床に一列に並べられています。


決して、ギャラリー空間にびっしりと展示物があるわけではなく、展示作品も、小さな透明の箱の連なり+天井からの紐という一つ一つの要素もシンプルで、数も少なめという、個人的には、非常に好みの展示になっていました。
こういう、派手でなく、要素少なく、かついい展示になっていると言うのは、非常にいいと思います。 とてもいい空間を演出されていると感じました。
posted by 大阪下町オヤジ at 02:14| Comment(3) | TrackBack(0) | アートなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月02日

マンガ> 「番線 〜本にまつわるエトセトラ〜」 作:久世番子

「番線 〜本にまつわるエトセトラ〜」,作:久世番子,新書館です。
本屋さんの仕事と本にまつわる事柄をコミカルに描いたエッセイコミック作品である、「暴れん坊本屋さん」の作家さん、久世番子さんが、今度は本屋さんと言う舞台に限らず、本に関する様々な事柄を取材し(又は体験に基づき)、描いているエッセイコミック。
(「暴れん坊本屋さん」に関しては、2006年4/16,2006年10/25に記事に書いています。)


私は、結構、本を始めとする、紙に印刷された形での情報を言うのを偏愛している様に我ながら思います。 本(文庫本、雑誌、マンガ本etc・・・)は、もちろん好きなのですが、ワープロ等で文章を打っても、その内容を推敲するときには、一度紙に印刷して見ないと、どうにもチェックできた気になりません。
(ディスプレイの画面だけでというのは、どうもダメです・・・)

そんな一応本好きの私からすると、この本に描かれている内容は、非常に同意できることが多く、“そう!そうなのよ!やっぱしそうですよね!”と心の中で何度もうなずきながら読んでいました。


まず、表紙をめくった最初のページが、作家さんが布団に寝ているイラストで、布団の周りに、読みかけの本や、雑誌等々散乱している部屋の状態が描いてあるのですが、これを見て、もう私は、自分の部屋を見ているようで、“本好きな人ってやっぱりこうなるよね!”と同士を見出した気分でした。
寝る前とかにも本とか読むので、ついつい枕周りに本が置きっぱなしになってしまい散乱するんですよね〜。 いつも文句を言われるのですけど・・そうなりますよね・・・。


作品内で描かれている内容は、本の装丁の色々や、本の修復作業、マンガの写植がどう作成されているのか、校正という作業が、如何に綿密におこなわれているか等々,色々紹介、解説されていて、面白かったです。

国会図書館へ取材しての内容も描いていますが、これもなかなか面白かったです。 しかし、国会図書館に収納されているマンガ本は、みんな表紙カバーがはがされているそうで、これは残念だなぁーと思いました。 表紙カバーを外して、その下に描かれているおまけのマンガや、イラストを見るのが楽しみな私はどうすればいいのでしょうね??
(これは、マンガ単行本の楽しみの一つと思うのですが・・・・)


しかし、やはり一番共感できたのが、本棚に関する記述で、やっぱり皆さん本棚が欲しいのですよね。 壁一杯、天井までの本棚に囲まれてと言うのは私にとっても一つの理想であります。 私の部屋にも本棚がありますが、常にいっぱいいっぱいで、いつも何を棄てるべきか?で悩んでいます。 実は近々、もう1つ本棚を購入しようと企んでいるのですが、そうしたとしても、そのうちに一杯になるのは分かっているのです。

結局、買う量を減らすか、適時思い切りよくばっさりと切り捨てて、処分していくしか限られたスペースに本を収納していくことは出来ないのは分かりきっています。 まあ、頭では分かっているのです。

しかし、本屋さんに行くと、ついつい目に付いたものに手を出してしまうし、捨ててしまうのも、まだまだ読み返したいと思うと捨てられなかったりで、思うようには行きません。 ついつい溜め込んでしまいます。(我ながら難儀な性格だと思います。)


そんなわけで、ちょっと一癖あると感じられる方もおられるかも?と思いましたが、本が好きな方なら、非常に楽しめる作品になっていると思います。
結構お薦めです。

posted by 大阪下町オヤジ at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガの雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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