地下鉄肥後橋駅から徒歩しばらくの所にある、国立国際美術館で開催中の「アヴァンギャルド・チャイナ −<中国当代美術>二十年−」を見てきました。 この美術館のB3Fで開催中です。 12/9〜3/22の開催です。
この20年の中国現代美術の流れを追っていこうとする展覧会のようです。 中国の現代美術の展覧会を一番昔に見たのが、今は無くなった、キリンプラザ大阪で見た、「不易流行」という展覧会が始めてであったように記憶しています。 本棚を見返してみたら、そのときのカタログがあったので見てみたのですが、その開催年が1997年でした。 (ほぼ一回り昔ということになりますね。)
その時に見て、記憶が残っていて、前に見たわーーという作家さんもおられれば、新たに見た作家さんもありと、なかなか楽しませてもらえた展覧会でした。
この展覧会、中国の社会体制や人の気持ち、社会の風潮への問題点とかを見つめているかのような作品が多く、そのほとんどは具象的な表現でした。 はっきり抽象と言える作品は、
ディン・イーさんの平面作品くらいであったように思います。
一番気持ちが惹かれて、印象に残っているのが、”ジャン・ペイリーさん”のビデオ作品。割れたガラスをひたすらに修復していく様子や、体の一箇所をただ掻いている部分をアップで写している作品などで、意味のない(と思われる)行為を行い続けるさまをただひたすらに流し続けていく所に、今我々が行っている”意味がある”と思っている様々な行為や判断、又は我々が持っている”あたりまえ”に対する鋭い疑問符になっている気がします。 激しい表現でも、派手な表現でもありませんが、非常に気持ちに引っかかってきて、静かに,深く,グギギギ・・・という感じで気持ちに来て、忘れがたい作品です。
家族や血族といった問題に終点を当てているように思える”ジャン・シャオガン”さんの平面作品もどこか、いびつさを感じさせる人物像でなかなかい面白い感じでした。
前にも見たことがある作家さんで改めて印象深かったのが”ワン・グァイバーさん”,”ジャン・ホアンさん”,”マ・リウミンさん”あたり。 特に改めてみていいなぁと思ったのが、”ジャン・ホアンさん”の”池の水位を上げる”というビデオ作品。
これもある意味,無意味に思える行為を写していると言えるのですが、それに対してどう考えるの?という問いかけか、、 でもやらないと。。という作家さんのメッセージなのか?? 非常に生真面目に,真正面から,見る側に問いかけている作品であるような気がしました。
ちょっとえげつないほどに誇張されている作品もあって、好みではない作品もあるにはありましたが、全体から言えば、なかなかいい展覧会であったように思います。 足を運んでよかった展覧会。
2009年01月13日
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