地下鉄 堺筋本町駅近くにある、不二画廊で開催中(3/2〜3/14)の「阿部順子展」を見てきました。
この方は過去何回か見させてもらっている作家さん。 2回ほど記事を書いています。
この方の作風は、抽象平面と言っていいと思います。 基本の技法はほぼ変わらずという感じで、砂と消石灰をまぜて水で練ったものをコテで画面にぬって、湿っているあいだに、引っかきや、顔料を使用しての色とかがつけてある画面です。
しかし今回、その表現は、結構変化がありました。 これまでは、画面の中に何らかの”形”が存在しているのがはっきり分かるという表現であったのですが、今回は、画面構成としては横一線、又は縦一線のストライプ模様という感じで、引っかき+色でその線状の模様が作られているという構成。 真ん中に線があるとか、半分模様があるとか、その幅、位置は作品によって色々でしたが、基本、線一つがあるという構成は共通のものでした。
短くシャープな引っかき傷がたくさん集まって一つの大きな線を感じさせるという構成。
最初ざっと見たときは、その線の方向がそろっている感じで構成されている画面がシンプルでうるさくなくていいかなぁ?と思ったのですが、それは、どんな技法だろう?と近くでじっと見ていたときで、その後、ちょっと距離を置いて空間全体を見る形をとってみると、ランダムで画面全体に引っ掻きがついている画面のほうが、むしろ画面全体として非常にいい感じになっているなぁと思いました。
やっぱり引いて見ないといけないなぁ・・・と改めて思った次第。
画面上には無数といっていい引っかき傷があるのですが、それらは全てペインティングナイフでされているとのこと。 しかもこの作家さんの画面は、乾くまでが非常に時間が短い技法だそうなので、短時間に集中して一気に描ききられた画面のようです。
それだけの集中力、勢いが維持できるというのはとてもすごいことと思います。
今回もとても良かった展覧会でした。 また次拝見するのが楽しみといった感想です。
2009年03月08日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/115315209
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/115315209
この記事へのトラックバック

