この記事ももう終わってしまった展覧会の情報になります。 しかし記事を書かなかった1ヶ月弱の期間の中で見た作品で、一番印象に残っているものなので、書いておきたいと思います。
地下鉄 本町駅近くにある、信濃橋画廊で3/30〜4/11まで開催していた「松田彰、 「言葉のように」」を見てきました。 信濃橋画廊の地下の一番大きい展示室です。
この方の作品は、つやのある表面の木の板の上に四角に切ったり、不定形に切ったりした紙を貼り付けて、その紙を鉛筆で黒く塗りつぶして、塗り残しの形でシャープな白い線が残っていたり、飛沫のように白い点が残っていたりという感じの画面。
鉛筆で執拗に塗りつぶされている部分の感じが面白く、筆圧のせいでしょうか?ちょっと凹凸があるようにも感じられて、とてもいい黒でした。
※鉛筆というお話であったのですが、ちょっと光の反射具合と、黒の筆致のかすれ具合などから、むしろチャコールペンシルか細身のパステルの黒のような(又は木炭か??)のような印象を最初は受けた表面の具合でした。
一番いいなぁと感じたのは、ほぼ全面に紙が貼られていて、下の木の板がほとんど見えないほど黒一色の作品。 特に、ちょっと上の部分にT字型みたいな感じに黒のはみだしがあった作品が構成的にとても面白く思えて一番印象に残っています。(奥の壁面に3枚続きで展示されていた作品)
この方の作品のもう一つの魅力は、その塗りつぶしという、いかにも手の作業が感じられる要素と、その中に、電動ののこぎりで、切込みを入れたようなシャープな直線が切れ込みとして存在していて、その対比がとても良かったです。 画面がとても緊張感のある引き締まったものになっているように私には思えました。 絵の具で線を引くということではなく物理的に下の板まで切れ込みを入れているということでより一層そう思えるような気がします。
これも要素が少なくてかつとてもいいという、個人的に好みの作風でした。 又見てみたい作品でした。
2009年04月15日
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