この展覧会は、グループ展ですがすごく規模が大きくて、総勢130名と言う作家さんが参加されています。 参加人数もすごいですし、協賛も色んな画材会社やよく名前を聞くギャラリーが参画されていて、結構大々的に企画、実施されている展覧会なのかも知れません。
私が過去見たこと、お名前を聞いたことがあるという作家さんが、数えてみると15、6人はおられて、最新の作品とかまた見れるかな?と楽しみにして行ってきました。
印象に残った作品を順に書いてみますと、
浅利美織さん:今回は小さめのほぼ立方体の透明ビニールのバルーン。 個人的な好みとしては、ちょうど地面から立ち上がっている面の部分が、昔あったシルバーの四角が入っているとより面白かったかなぁ?とか思いました。
阿部順子さん:今回も前回の個展でやられていた、真ん中に縦の青の模様が一直線にある画面。 青の模様は今回は縦直線でしたね。
大城国夫さん:今回は小さめの青(コバルトとかセルリアンといった感じの青)の丸模様がたくさんあって全体として浮遊感を感じた画面。 私が青が好きなせいでもあるのですがとてもよかった。 またこの作品の展示が外光のはいるところに展示されていたせいかもしれないのですが、非常に横への流れ、筆の痕跡が非常に感じられました。
廣瀬紀明さん:今回は、ピンク地に茶色の繊維模様という感じで、色も流れも正直ちょっと重苦しい感じ、私はこの方の作品ではもっとすらりと、抵抗感無く流れが感じられる作品が好きです。
遊上陽子さん:黒地の画面を小さい四角に仕切って、そこを鉛筆の黒で、斜め線で塗りつぶしていっているという画面、単純な構成ですが、その繰り返しが非常にいい。 また絵の具の黒と鉛筆の黒の色味の違い、光の反射の違いが感じられるのがやはりとても面白い。 久しぶりに大きな作品を見た気がします。
冷水隆治さん:過去見たことが無かった方の中では一番良かったと思った作品。 抽象平面で、白からパステルグリーン、パステルブルーくらいまでの色使いで、四角、引っかき、などで構成された比較的静かな画面。 しかし、非常にいい画面。 抽象で、何か言葉になることを感じられる画面ではないのですが、何かを感じる画面。 抒情的(という表現で適切なのかな?)、詩情的といったほうがいいのかも?? とにかく何か定義された言葉で表現すると必ず舌足らずになってしまうと思いますが、いい画面でした。
しかし、この兵庫県立の建物は見て回りにくい建物ですね〜〜 今回も思いましたが、何でわざわざあんな狭苦しい圧迫感のある階段にしたのか??? もうちょっとなんとかならなかったのでしょうかね〜???