永井豪作,「手天童子」です。 この作品は、デビルマンと同じくらい、私のとても好きな永井豪のSF作品。 私が持っているのは、扶桑社文庫の全6巻構成のもの。
伝説上の存在と思われていた“鬼”、しかし、ある日、結婚を前にした若夫婦の前に巨大な鬼が現れる、その鬼は、夫婦に赤ん坊を預け、15年後に迎えに来ると言い残して宙に消えてしまう。 そしてその子が15歳になった時から徐々に身の回りに鬼の影が現れ始める。
その主人公、手天童子郎(しゅてんどう じろう)と名付けられた少年の、初めは彼を狙う事件に巻き込まれながら、徐々に自ら立ち向かう形で、自らの出生の謎を追っていくストーリー。
このお話しは、中盤までは、鬼というところから来た伝奇的な色合いの濃いストーリーなのですが、終盤にかけて時間が未来に飛ぶなど、一気にSF的な色合いを濃くし、話しのスケールも広がりを見せます。
もちろん大江山酒呑童子の伝説もちゃんと織り込みつつ、全ての伏線が一気に収束していく最終盤の展開は惹きこまれるもので、お話しとしてとてもよく出来ていて、非常にいい作品。
この作品、大江山酒呑童子の伝説から着想を得た、SFアクション作品ですが、お話しのベースには、親子の強い情愛を描いていて、その意味でも非常にいいお話で、私は好きです。
結構、昔の作品ですが、個人的にはかなりお勧めできるSF作品です。
2006年11月14日
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