2007年11月04日

アート> gallerism2007「関西美的解体新書」 大阪府立現代美術センター

大阪府立現代美術センターで開催中の“gallerism2007「関西美的解体新書」”を見てきました。 10/29〜11/10の開催です。
この企画は、京阪神の現代美術画廊14画廊が各々一人の作家を選んでその作品を展示するというもの。 gallerismと名称を変えて、2回目となる企画と思います。

参加画廊と、作家さんを書きますと、
アートスペース虹/北川雅光
天野画廊/黄賢秀
ギャラリー/ 竹垣恵子
ガレリア・セロ/ウィ・アトリエ/益村千鶴・椎木かなえ
ギャラリーAO/内藤絹子
ギャルリOU/山崎由美子
Gallery OUT of PLACE/寺田真由美
ギャラリー白/山内亮
Gallery H.O.T/角谷功次
アートスポットギャラリーマーヤ/阪本龍哉
GALLERY wks./Negative/Art Vol14
信濃橋画廊/谷森ゆかり
番画廊/河邊裕美
LADS GALLERY/坂本実十里
という感じです。
昨年の展示作品から、今年も見たい作品として選ばれた、瀬戸理恵子さんの作品も展示されています。


今年の出展作品、作家さんは、結構私が過去に見て、印象に残っていた作家さんがおられたので、それが、うれしかったところ。

まず、“阪本龍哉さん”:(この方の個展の記事を2007年7/9に書いています)、前に見たときは、薄い素材に、おぼろげな人物像が描かれているという、ぱっと見は茫洋としたイメージが強かったのですが、今回は、縦2mくらいの縦に細長い木のパネルに人の顔面だけを大きく描いており、しかもうす塗りではなく、しっかり塗りこんであって、かつ引っかき、削りなどで、塗り重ねの下が透けて見えたりもしているという、表現の作品でした。

以前の茫洋とした感じも良かったのですが、今回のような顔面が大きくドンと画面いっぱいに描かれているというのも、やはり気持ちに響いてくる迫力を感じて、これはこれで非常にいい表現と思いました。 特にいいなぁと感じたのが、3枚あった展示作品のうち一番右端に展示されていた1枚。 目の輪郭や、鼻の陰の部分など、鋭い引っかき傷があってそれが、茫洋とした感じの画面をしっかり引き締めているという気がして、非常にいいと感じた作品でした。

少し、作家さんとお話しをさせていただけたのですが、この作家さんは、昔は、薄塗りの茫洋と表現を始める前は、ぼってり厚塗りで、しかも絵の具の塗りの勢い、跳ね、流れなどを重視した抽象表現をされていたと教えてもらいました(昔のポートフォリオとか見せてもらいました)、今回の、作品画面を塗り重ねて、削って、下地の色も生かすという表現も、その辺りの経験がやはり生かされているのだろうというお話しで、やっぱり、色々試して、そして継続していくということが大事なのかなぁと感じた次第です。

過去、自分でやってみたことって、無意識のうちに身についていて、それが今の自分の役に立っていることってありますよね。 やり続けるって、やっぱり大事なんだなぁと思います。


次が、“谷森ゆかりさん”,この方の個展の記事を2006年10/28に書いています,また記事にはしませんでしたが、この方の信濃橋での個展をこの秋に見ています。 難しいことが苦手な私は、この方の表現で何を伝えたいのか?、どういう表現なのか?上手く感じることは出来なかったのですが、非常に真摯に、真正面から、表現することに向かっておられるというような印象を強く受けていて、この方のお名前が、頭から消えてしまうことはありませんでした。 今回、3回目、この方の作品に接したのですが、今回は前2回の映像作品とは異なり、床置きの結構大きなオブジェ作品。 ぼろ目の布と、黒い物体との組み合わせのオブジェなのですが、人の内面と静かに,じっと向き合っているような印象で、これもいい作品と思いました。 またチャンスがあれば見てみたいです。

“山崎由美子さん”:(この方の個展の記事を2007年2/17の記事で書いています),今回もほぼ同じ企画で、仕切られた地面の土の上に生えてくる雑草を見て分類してみようという企画。 今回は、来た人に、土を入れた入れ物を渡して、いっしょに参加してもらおうと言う企画のように見えました、おそらく、会期終了時点で何が生えてきたのかという結果とかで、また考えましょうという、来館者巻き込み形の企画のように見えました。

最後に、去年見て、私個人としてもとても良いなぁと感じた、“瀬戸理恵子さん”,今回は、会場で制作しつつ展示と言う形ではなく、完成品を展示されていました。
一番よかったのは、シンプルな直方体を作られていた作品。 そのほかの、もっと複雑な形を作られていたのは、あまり好みではありませんでした。


去年も同じことを書いたのですが、私が惹かれたもの、そうでない物、色々ではあった訳ですが、色んな作品に出会える場として、足を運んで見ても良いのではないかと思う企画です。
posted by 大阪下町オヤジ at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | アートなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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